ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

佐久市『武重本家酒造』蔵元開放。(2012.3.21火・祝)

春分の日」には行かなきゃならない所があるのです。
旧・望月町、現在では佐久市となった茂田井(もたい)宿です。
 
大宮駅を朝7:18の新幹線あさま503号にて出発!
軽井沢駅の前後に見えるのは、雪を被った浅間山です!

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8:21に佐久平駅に到着。
小用を足すべく行列に並んだ私の背中を、両手でポンと叩く人がいます!
こんな所に「そんなコト」をする知り合いは、いないはず!
まさか、ヤヴァイ人ぢゃないだろうな・・・アッチ系とか・・・

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ドキドキしながら振り向くと・・・
ニコニコ顔の方がいらっしゃいます。
 
あれれ!
見た事あるお顔ですね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
新橋『信州おさけ村』の店長Sさんです。
  「どーしたんですか!?」
  「朝起きて、そう言えば蔵開きがあるって思い出したんで来ちゃいました。(笑)」
  「いやいやいやいや!(笑)」
偶然の出会いですが、もちろんご一緒します。
  「バス停はどっち?」
  「こっちです」
ウチらが並んでいると、行き先が同じっぽい感じの方々が「ちらほら」いらっしゃいます。
 
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8:56、駅前からバスに乗ってお蔵に向います。
9:30頃、火の見櫓の下、お蔵に近くの「茂田井入口」バス停に到着。
  「私は13時くらいのバスで駅に戻りますよん。」
  「そのくらいだね。さすがに終わりまではいないから。(笑)
   ・・・あれ? 帰りのバス停はどこ?」
  「ココ! そのバス停の向かいで待っていればイイんです。」
  「へえ~。」
バス停の標識が片側しか無いのが驚きだったみたいです。
ごめんなさい、田舎はこんなモンですから。(笑)
 
 
 
 
 
 
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お蔵まで歩き、受付前で10時の開場を待ちます。
・・・去年に比べ、皆様どんどん中に入ってきますねえ。
天気が良いせいかな?(笑)
ヒゲの社長が
  「もう少しお待ち下さい!」
・・・と言いながら走り回っていらっしゃいます。
こりゃあ前倒しで開場しそうですね。(笑)
 
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社長のご挨拶で、9:40開場!
 
 

試飲に走る方がほとんどですが、ウチらはお酒の販売所に向います。
  「これ何?」
  「本日限定の21年古酒! 200mlで1200円だから、ちょっと値上がりしましたね。」
 
お酒を買ってから、Sさんの希望でお蔵の中を見学します。

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   中2階にある仕込蔵。(大正6年4月上棟)    2階にある「麹室(こうじむろ)」(立入禁止!!)
 
 
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1階の林立するタンクを回ります。
タンクの貼紙の”BY”は、"Brewing Year"、つまり「酒造年度」の事だそうです。
つまり、タンク番号220には、平成20酒造年度に仕込んだ旨口山廃が入っているって事だそうです。
うーんスゲーなー!(笑)
 
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試飲会場へ移動。
既に大盛況です!(笑)

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まずは21年古酒でしょ?(笑)
頂きます。
うーん、あっさり。(笑)
元々が大吟醸ですし、地下?で斗壜で寝かせているとかです。
21年も経っているにしては変化が少ない古酒です。
うひひひ。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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続いてこの日から発売の「大吟醸無濾過 生」。
頂きます。
 
もちろんフレッシュですが、ちと生っぽいかな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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そして、先日発売になったばかりの「春花見」!
はいはい、私が日本酒にハマった原因がこのお酒です。
山廃原酒の生酒なんですが、普通酒なんですよね~!(笑)
 
頂きます。
うん、美味い!
ちょっと甘め、濃くて強い~お酒です~!(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
私は味のしっかりしたお酒が好きなので、自然と純米系を選びます。
昔、日本酒を真面目に飲み始めて、まだ経験値が少ない私が、
  「え、これで純米じゃないの??」
・・・って思ったお酒があります。
この武重さんの 春花見 と、
小布施酒造さんの 大吟醸・笑ふ門には福喜多留(ふくきたる) (←現在廃番)
・・・だったのですよ!
 
 
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お燗も頂きます。
「御園竹 山廃純米」と「御園竹 旨口山廃」です。
個人的には純米の方が好みですね。
 
あ、おつまみ発見!
野沢菜の古漬と新漬ですね。青ジソ風味の新漬と伝統的な古漬です。
ゴメンナサイ、新漬はフレッシュすぎて私には合わないです・・・
古漬の茎、それも根元に近い所が美味いんですよ!(笑)
  (葉っぱが好きな方は、野沢菜の美味さがまだお判りでない!・・・かな!? 笑)
 
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さてさて、甕に入った新酒を頂きます。
このお蔵の素晴らしいのは、試飲は「市販品」のみではない所です!
タンクから汲んで来た、代表的な新酒を頂けるのです!
これは消費者への啓蒙と同時に、お蔵の自信の表れと感じます。(笑)
今年はありませんでしたが、試験的に醸造したお酒が出される場合もあります。
 
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      普通酒(速醸)仕込16号                普通酒(速醸)仕込17号
 
 
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          普通酒(山廃)                      本醸造(生酒用) 
 
 
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         きもと(本醸造)                        きもと(純米) 
 
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この日発売開始の「大吟醸無濾過 生」は、仕込み8号と9号のブレンドなのです。
そのブレンド前のヤツが、それぞれ利けるのです!
これは毎年やってらっしゃるけど、こんなお蔵は無いよ!(笑)
 
では頂きます。(笑)
うむむむ。
確かに画面右側の方が香り高いです。
左側の方が香り抑え目ですが、やや味が濃い感じ、より酸味があるように思います。
私は左側(多分8号)が好きです。
Sさんも同意見でしたね。(笑)
 
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ここから市販酒。(笑)
フルラインナップかどうかは不明ですが、結構な本数が並びます。
手酌ですから、ご自分の体調を考えて飲んでくださいね。(笑)
 
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純米吟醸・牧水
 
 
濃醇旨口山廃原酒
山廃純米
 
 
 
 
 
 
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辛口
旨口 山廃酒
 
 
御園竹
(スタンダード品ですが山廃混和)
 
 
 
 
 
 
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 ↑本醸造・生酒   純米吟醸・生酒
← 純米冷酒「つゆ草」
 
 
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お年賀甕酒
しぼりたてを元日に届けるお酒
 
 
牧水・きもと純米大吟醸
 
 
 
 
 
 
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蔵内生熟成
(山廃原酒生) 
 
米米酒(こめこめしゅ)
Sさんがお気に入り!
 
 
 
 
 
 
 
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牧水・極貴(ごくき)
貴醸酒(きじょうしゅ)です。
仕込み水代わりにお酒を使用。 
(1999年に醸造して熟成) 
 
本格焼酎・歩(あゆみ)
 
 
 
 
 
 
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本格焼酎・中仙道 
 
 
十二六焼酎
無濾過です。
 
 
 
 
 
 
 
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牧水・きもと本醸造
牧水・きもと純米
 
 
私の好きなのは「濃醇旨口山廃原酒」と「蔵内生熟成」ですねえ。(笑)
Sさんがうれしそうに
  「十二六焼酎、美味い!!」
はい、香りとか強いですよね。(笑)
 
 
 
 
 
 
試飲会場前で一休みしていたら社長がお通りになったのでご挨拶。
Sさんもご紹介します。
  「新橋に十二六は出せなくて、すいません・・・
   大吟生、いかがでしたか?」
  「奥側の8号が好みでした!」
  「ちょっと薄くなかったですか?」
  「そうは感じませんでしたが・・・」
 
 
試飲会場のお向かいで、ちょっとマニアなお酒を頂きます。

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昨季から発売を始めた「泡泉花(ほうせんか)」。
低アル4%で甘くてシュワシュワ。
 
ワイングラスでサーブするのを提案されてました。
 (新橋のお店にコレがあるのは、私が切っ掛けです。笑)
 
 
 
 
 
 
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熟成酒(古酒)もあります。
「蔵内生熟成」は元々、半年ほど寝かせてから出荷します。
それの2004年版とか。
同じく「蔵内生熟成」の缶、2009・2010・2011セットとか。(笑)
 
 
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「春花見」の仕込み6号・7号・12号も頂きました。
この内1つだけが「春花見」となります。
  「私はコレが好き!」
・・・ってのが、今年の「春花見」と一緒で良かった良かった!
 
 
 
 
 
 
 
 
奥の庭にも、イロイロと面白いのが!(笑)
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  ↑毎度お馴染み「酒粕寒天」。
←米麹から造った、ノンアル甘甘の甘酒!
 
 
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 ↑米米酒のジュレ! 度数5%の大人向け!
←チョコ入りの甘酒も頂きます!
 
 
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「十二六」に竹炭パウダー入りの「十二クロ(クロは六の逆文字!)」!
黒と言うより、濃いグレーかな。
 
 
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あ、飛び道具を発見!(笑)
緑色の十二六、「十二緑」です。
 

  「まさか"どぶりょく"と読むんじゃないでしょうねえ。」
  「あ、そうですよ!」(爆笑)
抹茶入りです!
・・・けど既に鼻が効かなくなっている私は、抹茶フレーヴァーがワカラナイ・・・
Sさんはおっしゃいます。
  「うっそー! こんなに匂うじゃん!」(笑)
これは以前出された、「抹茶入りの甘酒」からヒントを得て商品化したんではないですかねえ。
 
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一通り回り、仕込み水もPET壜に汲みます。
あ、移動販売の車だ!
  「ハンバーガー、食べますか?」
  「食べます!」
蓼科牛を使ったハンバーガーが売りのようです。
 
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限定品の「酒蔵バーガー」(700円)を頂きます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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お蔵の酒粕塩麹を使ったそうですが、その辺がよくワカランかった・・・
美味しかったけど!(笑)
 
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毎年恒例、地元『えいっこの会』の皆様が打つ、
手打ちそばを頂きます。

上田の『手打百芸 おお西』さんの指導によるそばです。
フツーに美味しいのがエライよな~!(笑)
 
 
 
 
 
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せっかくなので、Sさんをお隣の『大澤酒造』さんにお連れします。
お蔵の前の中山道を歩いて数分。
敷地は隣接してますが、「隣」と言うにはあまりにも離れているのがスゴイ!(笑)
 
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試飲も出来ます。
けど、あまり熱心に勧めて来ないのがスゴイ。(笑)
 
あ、「明鏡止水」はこちらにはありません!
県内でも4~5店しか扱っていないそうです。
もしお求めなら、東京の方が手に入りやすいかもかも!
 
 
 
 
  
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よろよろしながらバス停に行きます。
 
2人とも何とか佐久平駅に帰り着きました。
お疲れ様でした・・・
けど今年も面白かった!(笑)
 
●2011年のお蔵開き