ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

映画「関心領域 The Zone of Interest【字幕版】BESTIA enhanced」@グランドシネマサンシャイン池袋。(2024.6.1土)

区立中池袋公園を突っ切り、『グランドシネマサンシャイン池袋』さんに到着!

エレベータで4階に移動!

  「ケータイのQRコードで一緒に入るか、チケット発券するか? どっち?」

  「チケット! 途中で雲古したくなったら困るから!」

 

ダブルヘッダーになるため、チケット2枚を頂戴します。

(後に、これが功を奏します!)

 

「BESTIA enhanced」って言う音響の良いスクリーンなので、+300円です!

  サラウンドの一部の成分を天井や高い位置のサラウンドスピーカーからも

  音声を出力することにより、より壮大な音響再生が可能となります。

・・・とかなんとか。

IMAX の、劇場特化?みたいな感じです。

 

ゲートオープンまで、ロビーで待ちます!

 

こちらの映画館、上の階へはエスカレーターで上がります。

 

エスカレーター横の壁に、昔の映画ポスター(米国版?)が掲示されれています!

そうそう! こんな感じが、映画への期待を高めるのですよ!

(TOHOシネマズ日比谷さん! ちっとは考えてよ!笑)

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感想です。

夏のある日、湖?のほとりでピクニックをしている家族連れ。

大人も子供も、男子は全員上半身裸で海パン一丁です!

会話が聞こえます・・・どうやらドイツ人家族みたい!

この家の主人は、軍の将校らしいです。

ドイツ人らしい几帳面さで、家の中の灯りを消していきます。

 

映画は、平和な家族の営みが淡々と描かれます。

・・・なんですが、庭の向こうに高い塀があり、その向こうは軍の施設?

ある時、塀の向こうの施設が何だか分かりました。

アウシュヴィッツ収容所です。

そしてこの家の主人の名は、ルドルフ・(フェルディナント・)ヘス。

この収容所の所長です。

 

フツー?の家族の日常が描かれます。

そして転勤になる夫、ここに残りたい妻。

浮気をしている誰かと、その連れ合いの誰か?

そんな生活を送る家の、庭先の塀の向こうは・・・です。

突如、アウシュヴィッツの今の現実が流れます。

ガラスの向こうは・・・

淡々としているだけに、その裏側の狂気が見え隠れするようです。

但し、その時そこで生活している皆様は、それが狂気と気が付いていない・・・

 

上映中の客席は、ほぼ無音でした!

くしゃみや咳も憚られるような、ちょっと異様な緊張感の中の映画鑑賞でした。

「BESTIA」という、IMAXみたいな感じの上級システムを導入しているそうです。

音がイイらしいですが、私はよく分からず。

違和感はなかったので、よかったとは思います。

 

退場はスタッフさんの指示で、座席列ごとに移動します。

 

映倫区分は「G」ですが、これはデートには向かないねえ・・・(笑)

それなりに面白かったけど、万人受けはしないです!

興味のある方のみ、お出かけください。

 

ちなみに・・・

カンヌ国際映画祭ではパルムドールに次ぐグランプリ受賞。

第96回アカデミー賞では5部門にノミネート。

国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞したとか!