ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

映画「首」@MOVIXシネマズ日比谷。(2023.12.9土)

そんなワケで、地下鉄日比谷線に乗ります。

目的地は日比谷の映画館です。

通常なら有楽町駅から歩くのですが・・・

この日は誰かさんだけ地下鉄の1日券を持ってますので、地下鉄です。

  「あなたはJRで行きなさい。 ちょっと安いんですから!」

  「何言ってるんですか! 地下鉄の方が歩く距離が短いんですよ!」(笑)

日比谷駅にて降車。

地下道経由で、東京ミッドタウン日比谷に向かいます。

 

まだ朝の9時25分ですから、一部エリア以外は人通りがありません。

地下のレストランエリアも、ちょうど仕込みの真っ最中。

それを横目に、エレベーターホールに向かいます。

 

映画館のある4階に到着。

 

チケットは前日に発券したとかで、すでに頂戴しております!(笑)

 

この日は北野武監督の映画「首」を観ます。

すでに開場していますので、そのまま進んで、私は憚りへ!

その後、予告編の始まったスクリーンへ向かいます。

ーーーーー

 

感想です。

ネタバレがありますので、映画を観てない方はここでページを閉じてください!

この先読んでネタバレしても、私は責任取りません。

ざっくり言うと「まあまあ面白かったけど、終わりが唐突だよな。」

 

戦国時代のお話、信長が本能寺で討たれる前後を描いてます。

従来には無かった「そー言うの」な視点で構成されています。

まあ、「そー言うの」はウチらにとっては周知の事実/常識なのですが・・・

ご存じ無い皆様も多いですし、学校の歴史で教えるワケにもいかないし・・・

そもそも、映画やテレビは正確な歴史を描く必要は無いし・・・

で、「そー言うの」はを今まで大っぴらにはされて来なかったのかな。

ゆえにこの映画、女子が出て来ません! ほぼ女子が出て来ません!

(大事なことなので、2回言いました!)

(もちろんエキストラでは出ますし、くノ一も出ますよ。)

分かりますね? そー言う事です。(笑)

 

信長を裏切った荒木信重を、明智光秀が匿います。

その信長は、自分の跡目をエサに家臣たちをこき使います!

(「跡目」とかって言い方、「その筋の皆様」っぽく聞こえますねー。)

誰もが跡目を狙う中、秀吉と光秀が最有力に見えます。

 

あくまでも真面目で正統派の光秀。

自分・実弟・軍師でトロイカ体制を組み、情報を集めて調略しまくりの秀吉。

何かもう結果が見えている感じです・・・

 

思ったのですが・・・

「その筋の皆様」の映画を撮りまくっている北野監督です。

もしかして、同じ方法論で戦国時代を描こうとしたのかしら。

そうすると・・・

  織田連合の会長・・・信長

  織田連合の幹部・・・秀吉、光秀、家康・・・等々(←織田連合内の各組組長)

  織田連合内 羽柴組の若頭・・・秀長

  織田連合内 羽柴組の顧問?・・・官兵衛

  裏切者・・・村重

  鉄砲玉?・・・曽呂利

・・・って感じかしら?(笑)

 

こういう組織だとすると、トップの人が無理を言うのはスゲーよく分かります。

どうにも我慢出来ずに、そのトップに手を出した幹部がいて、

敵討ちと称して、その幹部を倒した別の幹部が跡目を継ぐ・・・

「その筋の皆様」の話そのものじゃないですか!(爆笑)

 

その上で、この映画は表の主役が光秀で、裏の主役が曾呂利ですかねえ。

光秀役の西島秀俊さん、熱演でしたねー!

さすが、二代目ダイワマン

村重役の遠藤憲一さんは、熱演だったけど濃いなー。(笑)

信長役の加瀬亮さんは、振り切ってましたねー!(笑)

尾張弁?バリバリでしゃべる信長は、エキセントリックでしたねー!

(あの当時、あの言葉だったかは不明ですが・・・)

曽呂利役の木村祐一さんもイイ感じでしたねー!

準主役級の役を見事にやり切ったと思います。

獅童さん・・・

前週の映画「怪物の木こり」に引き続き、獅童さんを観たのですが・・・

その時と全然違いますねー!

こちらの映画でも、スクリーンに出てきた時から獅童さんだと分かっているんだけど・・・

わざとオーラを消しているのか、ホントに獅童さんだっけ・・・って思ってました。

 

たけしさんは秀吉役ですが、全然役作りして無い感じです。

「素」でやってますよねー。(笑)

秀吉と、実弟の秀長・軍師の官兵衛の3人でやりあうシーンは面白かったです。(笑)

アレは絶対アドリブですねー。

たけしさんが本番中に仕掛けたんだと、私は勝手に思ってますよん!(笑)

(それについてくる、大森南朋さん、浅野忠信さんもスゲーなと!笑)

 

個人的な感想・・・

・曽呂利が常に弓を持って歩き、すぐにぶっ放すのはよかったー!

・下っ端の雑兵は「打刀(うちがたな)」を帯に差してます。

 将は「太刀(たち)」を佩いて(はいて)います。

・槍って刺すよりぶっ叩くものですが、将が槍を持たずに戦ってるのがちょっと不思議?

 (時代考証的に合っているなら問題無しです。)

・飛んでくる矢を、刀や槍で打ち落としてました。

 不可能とは思わないけど、簡単ではないです。

 45度の角度で矢を射るのが、一番遠くに届きます。

 天辺越えて落ちて来る矢は、到達地点で見上げると「点」にしか見えないです。

・ちょんぱした後、それを持ち上げるシーンが多々ありますが、重さを感じないわー。

 (4~5キロはあるらしいですし。)

・・・等々。(笑)

 

まあ、お気楽に見るべき映画ですし、基本はコメディと思います。

ですが、映像は殺伐としてます。

アレがポンポン飛びます!(もちろんVFXですが)

 

冒頭にカニが出て来ます。(サワガニかと思ったけど、結構デカいです?)

それを見て、写真家・藤原新也さんが撮ったガンジス川の写真と言葉を思い出しました。

  「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」

 

正直なところ、最後がよくワカラナイです。

唐突に終わってます。

北野監督、結局何をしたかったのかしら?

(たまたま映画の後、本屋で原作をチラ見しましたら、腑に落ちました。)

 

もうお分かりでしょうが、多分デートには向かない映画です。

「R15+」ですし。(笑)

(「PG12」「R15+」はバイオレンスです。)

(「R18+」は超バイオレンスかエロ・・・と私は思ってます。)

 

先ほども申しましたが、基本はコメディです。

ですが、これを見て常時ゲラゲラ笑っているのは、それはそれで引くわー!(笑)

気になる方はご覧くださいませ。