さいたま新都心駅に移動します。
コクーンシティの『MOVIXさいたま』さんにて、映画を観ますのよ!
映画「神々の山嶺(いただき)」です。
山男の夢枕獏さん原作の山岳小説を、谷口ジローさん作画で漫画化した作品のアニメーション映画です。
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感想です。(ネタバレがあります!)
原作小説は読んでますので、基本的な話は覚えているつもりでしたが、細かい所は大分忘れてますねー。
主人公は、山岳カメラマンの深町です。
ネパールのカトマンズで、古いカメラを売ろうとする現地人に遭遇。
彼は買い取りを拒否しますが、その現地人は誰かにカメラを奪われます。
それを目撃した深町は、奪ったのが日本人登山家・羽生(はぶ)だと気が付きます。
日本に帰った深町は、羽生を探します。
彼の足取りを探すうちに、羽生が冬季エベレストの南西壁・単独登頂を目指していると気が付きます。
深町はネパールに飛び、羽生を探し出し・・・
2時間に満たない映画に、あの小説のすべてを詰め込むのは無理です。
映画は、主人公の深町が、羽生を追うストーリーに特化しています。
羽生は実力があるけど、コミュニケーション下手? として描かれてます。
彼は世間に認めてほしかったんでしょうが、コミュニケーションが出来ない人に、スポンサーは付かないでしょうねえ。
映画が進むに連れ、羽生の人物像が見えて来ます。
深町の目を通すことで羽生の人となりが明らかになってきます。
「俺が俺が」の人間じゃなく、自分に厳しく、その時々で最善を尽くす・・・
常々非情を口にしますが、非情になり切れない、実は心温かい人間と言うのが垣間見えます。
8千メートルから上は、人が住めるエリアじゃないと聞いてます。
文字通り「命を削る事」で短時間の滞在が精一杯の場所だそうです。
そんな場所へ、冬季単独無酸素なんて、間違いなく自殺行為です。
そして、最後の最後で、羽生は非情になり切れないのが明らかになります。
非情に徹すれば・・・かもなのにね・・・
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前週観たのが、ドキュメンタリー映画「アルピニスト」です。
マーク・アンドレ・ルクレールのスゲーところは、「他人の評価は関係ない」って事です。
だけど、彼は周りの人とコミュニケーションが取れるのです。
理解あるその人たちのサポートで、マークは登っていられたと思います。
けど、どちらにせよ、あの人たちは「登らずにいられない人たち」なんでしょうねえ・・・
記事を書いていて、ふと・・・
エベレストから帰って来ない栗城史多(くりき・のぶかず)さんを思い出しました。
植村直己さんも、デナリから帰って来てませんね。
けど田部井淳子さんは帰って来ました。
三浦雄一郎さんは2回めは失敗したけど戻って来ました。
(1回めは成功しましたからね。 バケモノですよ、あのじさま。)
登山家全部がそうじゃないんだけど、高名な登山家・冒険家は長生き出来ないのかなあ?
(もしかすると、妖精が人の姿を借りて現れたのかもしれません。)
映画の中で、個人的に好きなのは・・・
グランドジョラス北壁で滑落した時、這い上がって岩棚でビバークする時の星空です。
エベレストに挑む時も、星空がかいま見えました。
多分、その星空はキレイだったろうなあ・・・
(もちろん、しぬ一歩手前ってのは分かってますよ・・・)
なんと「神々〜」は、フランスで製作されました!
原作・漫画作画共に日本人ですが、映画はフランスで製作されました!
英断に感謝します!
まあ、日本じゃ絶対にアニメ化・映画化は無理でしょうからねー。(笑)
(誰が観るかって考えたら、アニメ好きの皆様には絶対ウケないでしょうからー!)
アウトドア系アニメでも「ゆるキャン」は、映画になりました。(笑)
女子高生がキャンプをするアニメですから、一定のファンが見込めます!
コレはマンガが原作で、テレビシリーズが2期放映され、その人気を受けてこの度映画になりました。
「神々~」と「ゆるキャン」は何が違うか?
「神々~」には、カワイイ女子が出て来ません!
ウケるワケがない!(爆笑)
ついでに言っちゃうと・・・
羽生の声の大塚明夫さんは、「攻殻機動隊」のバトー、「ルパン3世」の次元大介とか演ってらっしゃいます。
というか「ゆるキャン」の主人公の1人、リンのおじいさん役です。(笑)
何を言ってるのか、もう支離滅裂です。(笑)
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別の日に、御徒町駅前のパンダ広場横、『モンベル御徒町店』さんに伺いました。
まあ、7月9日(土)でしたのよ。
4階のイベントスペースで、映画「神々の山嶺」公開記念展をやっているとの事。
お店奥のエレベーターで直行します。(エレベーターでしか行けないみたい?)
エレベーターを出たら、目の前にタペストリーですか!
割とシンプルと言うか、さっぱりした展示です。
パネルが並びます。
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映画シーンのパネルです。
映画を観た後で、このパネルを観ると、
「あの場面だ!」
・・・って分かりますねえ!(笑)
6月24日(金)〜7月24日(日)まで。(入場無料)