さいたま新都心駅に到着。
軽食を摂って、映画館に向かいます。
チケットは頂戴しているので、現地集合です。
この日の上映スケジュールを激写！
長丁場に備え、憚りで「絞り出し」て来ます！
この日は映画「宝島」を観ます。
ーーーーー
感想です。
ネタバレがありますので、映画を観てない方はここでページを閉じてください！
この先読んでネタバレしても、私は責任取りません。
ざっくり言うと・・・
敗戦後の沖縄で、窃盗団のリーダーが行方不明になり、仲間たちは彼を探し続けます。実は米軍も彼を探しており・・・で、いろいろヤベー話が展開するワケです。
（これでは内容がさっぱりワカラン！）
戦後米軍統治下の「オキナワ」が舞台です。
不条理な扱いを受け続ける沖縄の皆様です。
（それって、日本に復帰した現在の沖縄でも変わってないのですが・・・）
「戦果アギヤー」と言う連中が米軍基地に忍び込み、倉庫から食料品とかいろいろ盗んできて、住民たちに分けるわけです。
その頼れるリーダー「オン」が永山瑛太さんで、その彼女「ヤマコ」が広瀬すずさん。
「オン」を慕う若者「グスク」が主人公の妻夫木聡さん、「オン」の弟「レイ」が窪田正孝さん。
ある時、いつものように忍び込んだ彼らは、米軍に銃撃を受けます。
そしてその日、「オン」は帰って来ませんでした。
若者たちは「オン」を探し続け、それぞれ大人になって行きます。
彼を探すため、「グスク」は刑事に、「レイ」はヤクザになります。
「ヤマコ」は教師を目指しますが、「グスク」も「レイ」も「ヤマコ」と一緒になりたくて、だけど・・・
「グスク」は米軍と関係を持つようになります。
彼らは「オン」を探すことを止めません。
それと同時に、1950年くらいから20年ほどの間の沖縄が描かれます。
実際にあったレイプや殺人、小学校への米軍ジェット機墜落事故やコザ暴動等の事件と、
フィクションの米軍のヤベー「ブツ」とか、その日「オン」が得た「予想外の戦果」とかの話を織り交ぜつつ、映画は進みます。
映画は思ったよりヤマ場がありました。
暴動シーンがクライマックスかと思ったら、さらに２ヤマありました。（笑）
おかげで？飽きずに長丁場を乗り切れました。（笑）
戦後沖縄の、今まであまり表現されなかった部分を描いた映画と思います。
骨太な映画で、なかなかよかったです。
長い上映時間も（そんなに）気にならなかったです。
上映時間は１９１分。（３時間１１分）
さすがにお尻が痛くなったのです。
映画館のシートの上でお尻の位置を変えつつ、なんとか乗り切りました。
（上映前に絞り出したので、御叱呼は意外に余裕でした。）
芸達者の皆様が揃ってらっしゃるので、ある意味安心して見ていられます。
個人的には窪田正孝さんの人殺しっぽい目がよかった！（あくまでも「っぽい」です！）
あと妻夫木さんのバディの刑事役、塚本晋也さんんもイイ味出してました！（笑）
映倫区分は「PG12」。
つまり、お子さまはヴァイオレンスに注意という事です。
確かに、なかなかのヴァイオレンスです。（笑）
面白かったですが３時間越えなので、鑑賞には覚悟がいるかもです。
よかったらどうぞ。
ーーーーー
「戦果アギヤー」とは、米国統治下の「オキナワ」で使われた言葉だそうです。
これは「戦果を上げる人」という意味らしいです。
つまり・・・
「米軍基地に侵入して物資を盗み、これを島内やアジア各国に横流しして稼ぐ窃盗団」
・・・のことだそうです。
（これが後に「その筋の皆様」になっていったらしいです。）
元々「アギヤー」は、本土の古語をベースにできた言葉で、「あげること、あげる者」という意味になるそうです。
（宮古島の方言で「アギヤー」は「（漁の）網を揚げる」という意味になるとか。）
ゆえに「戦果を上げる人」＝「戦果アギヤー」となったとか。
ーーーーー
ゴシップネタでーす。
Ａ新聞さんは、この映画「宝島」の製作に出資しているそうです。
（原作はＫ談社の出版です。）
ちなみにちょっと先に公開して大ウケの映画「国宝」には、出資してないらしいです。
（原作はＡ新聞で連載され、Ａ新聞出版から原作本が出版されているのに？）
以下、私の邪推です。
念のため、私の邪推です！
１、映画「宝島」はウケそうなので、いっちょ噛みしておけば儲かりそうという会社の判断。
２、映画「宝島」の内容がＡ新聞的には「好み」だったのではないか？
３、「歌舞伎なんてウケないよ！」という会社の判断。
親方曰く・・・
「海外マーケットの展開を考えれば、絶対に”国宝”でしょう！」
はい、おっしゃる通りです。
映画「国宝」のあのクオリティは素晴らしい！
海外でも絶対に観たいに違いない！（←もちろん私の邪推です。）
映画「宝島」は日本のローカルが舞台で、米国にとっては（現在進行形でもある）ちょっと苦い話でもあります。
（まあそれを気にする米国人がどれだけいるかですが？）
そんな話を、一般の米国人が好んで見るかって話です。
（見たい人もいるかもね。）
「宝島」はイイ映画ですが・・・
先行して上映が始まった「国宝」と「鬼滅の刃・無限城編第一章」が異例のロングランヒットです！
大きいスクリーンはヒット作が優先？みたいなので、「宝島」はなかなか苦しいです。
頑張って頂きたい。
ーーーーー
多分、次回はコレを観ると思います。
