ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

映画「教誨師」@『有楽町スバル座』。(2018.10.27土)

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晴海から都営バスで有楽町駅前に移動します。
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有楽町のビックカメラさん向かいのイタリアンのお店です。
『6th by Orientalhotel』さんは、お客がビッシリです!
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12時50分、有楽町ビルディングに到着です。
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1階にはパンフがいろいろ置いてあります。
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これは何だろう? AR(拡張現実)のゲーム?
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映画は、何を観るか珍しく分かっています。
大杉漣さんの「教誨師」(きょうかいし)です。(これから観る方は、読んじゃダメ!)
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映画紹介の新聞記事の切り抜きです。
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2階に上がり、映画館入口のポスターをパチリ。
  「大杉漣さんのサインは無いのですか?」
  「多分。」
残念!
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入場チケットを購入します。
別の映画の前売券も購入します!(笑)
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入場してロビーで待ちつつ、記事を書きます。
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13時7分ころ開場します。
なんと! 入口に大杉漣さんの等身大?と思われる立看板です!
お願いして撮らせて頂きます! 大杉さん、タッパありますねえ!
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これはクランクアップの時の写真でしょうか。
皆様、イイ表情です!(笑)
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全席自由なので、友人の後にくっついて行きます。(笑)
13時30分、上映開始です。
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●感想です。(ネタバレがあります。)
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大杉漣さん演じる牧師は、活動を始めたばかりの「教誨師」です。
教誨とは何か? 「知らない者を教え諭す」って事らしいです。
まあ、受刑者に対する道徳教育でしょうか。
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刑務所では、一般教誨(全員参加)と宗教教誨(個人参加)に分かれます。
日本国憲法で信教の自由は保証されています。
宗教教誨は個人か、同じ宗教のみのグループ単位になるようです。
そして、これは基本的に宗教者(僧侶・神職・神父・牧師等)がボランティアで行うものだそうです。
本来、フツーの刑務所でも教誨師はいるのだと思いますが、本作では死刑囚だけが出て来ます。
映画でも語られますが、死刑囚は刑務所ではなく、拘置所にいます。
刑務所は、懲役や禁固の刑を執行するためにあります。
死刑囚の刑は死刑ですから、それまで留置しておくのは刑務所ではなく、拘置所なのだそうです。
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この映画は、死刑囚と会話するだけ、と言ってもよい映画です。
回想シーン以外、ほぼ室内のみです。
もしかして、カメラは手持ちでしょうか?
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死刑囚たちが何をやったかは、あまり語られません。
(何人かは、本人の口から語られます。)
教誨師は、何とか彼らとコミュニケーションを取ろうとします。
クセの強い彼らとは、まともに話が出来たり出来なかったり。
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そもそもが死刑囚です。 改心しようがしまいが、死刑に変わりは無いです。
  「聖書を読んで・・・」
そんな彼らに、フツーの信心を説いても効果は無いです。
中には文字が読めない人もいます。
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教誨師は、文字が読めない人に「ひらがな」を教え始めます
死刑囚との対話で、自分の中の矛盾に気が付きます。
聖書の言葉ではなく、自分で考えた自分の言葉で徐々に語り出します。
それが響く者、全然関係無い者、話が全部ウソだった者・・・
一筋縄では行きません!(笑)
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教誨師は自分の過去に向き合います。
少年の時、母親の男と争いになり、馬乗りになって殴られます。
倒れた彼がビール壜に手を伸ばした時、彼の兄が男を後ろから石で殴り殺します。
その兄も、服役中に自殺します。
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拘置所教誨室に、その兄の幽霊が出て来て彼と対話します。
そこから吹っ切れたように見えます。
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ある死刑囚に、とうとう刑の執行の日が来ました。
常に高慢で尊大で、頭もよくて自分の所業に自信満々のその死刑囚です。
これから刑の執行だと知った途端に、ガタガタ震え出します。
立ち会う教誨師は彼に声を掛けます。
それにより、彼は平穏に逝けたのか?
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ある死刑囚に、教誨師は牧師として「洗礼」を授けます。
その彼がくれた雑誌のグラビアに、聖書の一節のような文章を見つけます・・・
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面白かったですよ。(笑)
大杉漣さんの最初のプロデュース作品にして、最後の主演映画です。
それを差し引いても面白かったです。
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お時間が有ったら、是非!
(こう言うのを見ると、大杉漣さん早過ぎるなあって思いました。)
(けど、間に合ったとも言えるのでしょうか?)