ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

「歌舞伎座百三十年・三月大歌舞伎」(昼の部)。(2018.3.17土)

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この日は、親方のお伴で歌舞伎鑑賞です。
お恥ずかしい事に、私はこの日が歌舞伎デビューですのよ。(笑)
歌舞伎座に到着します。
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親方のご指示で、まずは歌舞伎座地下「木挽町広場」でお弁当を購入します。
  「休憩は30分しかないから、そこで買っている暇はありません!」
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イロイロと見て回ります。 地下鉄の東銀座駅直結ですから便利ですねえ!
ここは以前にもお邪魔しましたが、お店が沢山あってイロイロと楽しめます。(笑)
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地上に出ます。 奥の方で一幕だけご覧になる皆様がお待ちです。
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はいはい、歌舞伎座の正面玄関で開場を待ちます。
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この日の演目は3つです。
  1「国姓爺合戦」(こくせんやかっせん)
  2「男女娘道成寺」(めおとどうじょうじ)
  3「芝浜革財布」(しばはまのかわざいふ)
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10時30分開場ですが、25分に開きました。
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入ってすぐ、四世・中村雀右衛門さんのお写真です。
2つめの「男女娘道成寺」は、雀右衛門さんの七回忌・追善興行となります。
この日は3階席ですので、エスカレーターで上がります。
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あちこちに絵画が飾ってあります。
私でも知ってるレベルの画家の作品が、沢山並んでいます!
これを観るだけでも、歌舞伎座に来る価値はあるかも?(笑)
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3階で鯛焼きを発見しました! 「めでたい焼き」だそーです。
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もちろん1尾頂きます。(250円)
いわゆる「羽根付き」です。 養殖モノですねえ。(笑)
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お餅が入っています! ごちそう様でした!
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3階席に着きますが、これが急傾斜です。
  「スキー場の中上級者向けくらい?」(爆笑)
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えー、何よ、この角度?(笑)
映画館だと最前列は見上げるのですが、後ろに行くと徐々に見下ろす感じです。
こちらの3階席は思いっ切り見下ろしです。
それに座席が狭いのですわ!
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親方より、
  「全ての荷物を置いていくよーに!」
  「タブレット用の小さいバッグもダメです!」
・・・と、事前にご指示がありました。
その理由がよく解ります。
椅子の下に、中くらいのハンドバッグが入るかどうか・・・です。
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親方は1階席にも行った事があるそうですが・・・
  「そちらも狭いです。」
歌舞伎座って、せっかく新しく造ったのに、何でこんなに狭いんでしょうねえ?
ガタイのイイ欧米人なんか、この椅子にケツが入らないでしょうが!(笑)
イロイロ制約があって、決められた寸法内に出来るだけ詰め込むと、こうなるのかしら?
(4千円の席でこんなモノか、とは思いますねえ。)
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おっと、開演です。
もちろん撮影はご法度ですよん。
松竹のおねーさんズが、目を光らせてますよん!(笑)
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1「国姓爺合戦」(こくせんやかっせん)
名前はよく聞くものの、どんな話か全然知らないのです。(笑)
観劇後に調べました。
中国人を父に持つ男が大陸に渡り、国を立て直すために活躍する・・・って話です。
(ざっくりし過ぎ?)
原作は近松門左衛門人形浄瑠璃で、それが後に歌舞伎になったそうです。
(マンガ原作が、実写ドラマになる感じ・・・でいいのかしら?笑)
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前と後の話が無くて、真ん中部分のみの上演でした。
3階席なので、花道(はなみち)がちょっとしか見えません。

中国の兵たちが、和藤内の刀を受取るけど重くて持てないのです。
ここでダチョウ倶楽部の「どーぞどーぞ」や、
平昌冬季五輪で活躍の女子カーリングチームの「そだねー!」を組み入れています。
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30分の休憩です。
ウチらは弁当を頂きます。
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「お好み弁当」(1500円)
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カニ寿司」(4貫入り、1000円)
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2「男女娘道成寺」(めおとどうじょうじ)
元ネタは能の「道成寺」、いわゆる「安珍清姫」です。
男に裏切られた娘が大蛇になって焼き殺すって、スゲー話です。(笑)
・・・で、これはその後日談。
事件以来、寺は女人禁制であり、釣鐘もありませんでした。
ようやく寺に鐘が奉納されるその日、女が鐘を拝ませてほしいとやってきました。
若い僧たちは、舞を舞うことを条件として烏帽子を渡して(←男装?)、寺に入れてしまったのです。
舞いながら鐘に近づくその女は、実は清姫の化身であった・・・って話です。
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基本が「京鹿子娘道成寺」(きょうかのこ・むすめどうじょうじ)です。
元々は娘役が1人で踊るものだそーです。
今回は、これを2人で踊る上に、実は片方が男性だった!・・・という趣向だとか。(笑)
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見た感じ、ほとんど踊りだけで占められています。
いろんな踊りが見られますが、演劇っぽくは無いので、私にはちょっと難解ですねえ。
何度も見ると解るようになるかも・・・
踊りの素養のある方は、より楽しめるのかな?
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3「芝浜革財布」
魚屋が真面目になるって話です。
呑兵衛の魚屋が大金が入った革財布を拾い、あわてて帰宅して女房に財布を預けます。
どんちゃん騒ぎをやらかして爆睡し、目が覚めると女房はそんな財布は知らないと言います。
女房に泣かれ、心を入替えた魚屋が一生懸命働いて何年か後、大み
・・・ってヤツです。
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元ネタは落語の「芝浜」です。
落語だと魚屋と女房くらいしか出て来ません。
こちらは仲間の魚屋、長屋の大家、金貸しばあさんとかいろいろ出て来ます。
話の筋もちょっとアレンジが入っていますねえ。
解りやすいです。
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ああ、面白かった!