そんなワケで、上野の東京国立博物館におります。
「文化庁海外展・大英博物館帰国記念『国宝 土偶展』」が開催中と言うか、明日までです!
【会期】2009年12月15日(火)~2010年2月21日(日)
朝9時半開館なのですが、9時から並んで、先程見終わりました。
正面の本館に入ってすぐの会場は結構狭いです。
今回のウリは、英国からの凱旋と、国宝の土偶3点が国内で初めて一堂に会したってトコでしょうか!
いずれにせよ、明日までです! 急げ!(感想は帰ってから!)
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【追加】
現場レポート&感想と写真追加です。
券を買って正門に並んだら、前から20~30番目くらいでした。
取りあえず、最初は隊列を組んで移動していたのですが、途中から駆け出す皆様がちらほら。(笑)
コインロッカー確保の方が多いようでした。(そうでない方ももちろん。笑)
会場は本館に入って直ぐの部屋でしたが、そんなに広いわけでもなく、こぢんまりってイメージでした。
今回はテーマを土偶に絞っているので、ほとんど土偶で残りは壺とかです。
入場してすぐ、茅野(ちの)『仮面土偶』(愛称「仮面の女神」)が出迎えてくれます。
こりゃスゲーや!
続いて今回の目玉を探します。
つまり、国内では初めて一堂に会した国宝の土偶、
茅野『縄文のビーナス』(縄文中期)
八戸『合掌土偶』(縄文後期)
函館『中空土偶』(縄文後期)
・・・の3点です。
まずは『縄文のビーナス』です。
なぜかと言うと信州の出土ですし、私の中で最も有名。(笑)
正直、思ったよりもちょっと小さいです。
この土偶、頭に何かを被ったように見えます。
前から後から、左右はもちろん上からも観察しました。
帽子なのか、結った髪なのか、はたまた「それ以外」なのか・・・
会場で見たときは帽子と思ったのですが、髪にも思えるし・・・むむむ。
ちなみに同時展示の山形・舟形町『立像土偶』(【重文】縄文中期)も、
地元では「縄文のビーナス」と呼称されているようです。
続いて、体育座りの『合掌土偶』ちゃん。
この合掌も、西洋式に指を組み合わせるスタイルです。
コレなら、欧米人には祈っているように見えるでしょうねえ。
私には、なぜ祈りの時に体育座りなのかってのが疑問!
出産の態勢という説もあり、祈りよりはまだ近いよーな感じです。
そして、写真でも見たことなかった『中空土偶』です。
他のが小さいので、より大きく感じます。
欠けたトコから中空具合が見えます。
「薄い~!」
これに『遮光器土偶』(【重文】縄文晩期)とかの「有名人」も、実物を見たのは良かったです。
壺は顔付きのヤツですね。
土偶っぽいのから、うう~んなヤツまでいろいろです。(笑)
単に見るだけなら、NETでも、専門書でも見られます。
けど現物の大きさとか、質感や雰囲気まではワカランのです。
何より写真には、背中とか頭頂部とかは写っていないのです。
見たけりゃ足を運ぶしかないのです。
いやあ、イイモン見たなあ。(笑)
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●【感想】
何でこういう形状なんでしょうねえ。
彼らには「こう見えていた」訳ではないと思います。
見たままを写実っぽく作る方が、楽なんではないでしょうか。
何らかの意図があって、あの形なんでしょうけどそれがワカラン~!
縄文1万年の伝統でしょうかねえ。
埴輪と土偶って、似てるようだけど完全に別物ですよね。
土偶に比べて、埴輪って思いっきりフツーなんですもん。(笑)
そもそも、文化的な背景が思いっきり異なっていると思うんですよ。
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本展は、イギリスの大英博物館で2009年9月10日~11月22日まで開催された
「THE POWER OF DOGU」の帰国記念・展覧会だそーです。
●大英博物館「THE POWER OF DOGU」サイト(いつまでリンクがあるか不明)
http://www.britishmuseum.org/whats_on/future_exhibitions/the_power_of_dogu.aspx
●東京国立博物館「国宝・土偶展」サイト(いつまでリンクがあるか不明)
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6908
そう言えば・・・
2001年に大英博物館で、新潟の『火焔土器』【国宝】を初めて見たのを、今思い出しました。
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「土偶展」の後は、平常展示を見て歩きました。
平成館で今回のお友達を発見したので、ちょっと写真をUPします。
(撮影禁止の展示物と、撮影OKの展示物があります。)
(「土偶展」は全部禁止。平常展は一部が禁止です。もちろんフラッシュはダメ!)
外はウメが満開でした。