ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

フォッサマグナ・パーク。(その2)

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国道から約10分ほどで、断層が出ている場所に到着しました。
 (向こうに見える川は「根知川」です)
階段を降りて、断層の正面に立ちました。
 「え゛?」
目の前にあるのは石垣のみ・・・白ペンキで線が引かれています。
 「・・・なんぢゃこりゃあ!!」

つうこんのいちげきをくらった!』
もう、ぐったり・・・


説明板によると、
 「なぜ石垣があるのか?
  ここは、断層が通ることによって小さな谷地形になっており、谷は崩壊堆積物で埋まっています。
  その結果、地すべりが起きています。
  その動きを止めるため石垣(内部には擁壁がある)が積んであります。」
・・・との事です。

いや、崩れちゃうからしょうがないのよ。それは解るの。
けど、これって「露頭」ぢゃないんぢゃねーの?
どうなの、その辺り?

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気を取り直して、現物を確認します。
写真3枚目、白ペンキが断層を示しています。
写真4枚目、緑の看板が「断層位置」、青の看板の「←→」が「断層破砕帯」を示しています。
断層の右側が東北日本に属する「安山岩」で、約1600万年前の岩石です。
左側が西南日本に属する「変斑糲岩」(へん・はんれいがん)で、2億6000万年以上前の岩石です。
 (「変斑糲岩」とは「輝石がすべて角閃石に変化した変質斑糲岩」とか何とか。)

2つの岩石の間、断層面にあるのが「断層破砕帯」で、ここでは幅1.5mほどだそーです。
断層がズレた時の摩擦で、岩が粉々になって砂利~粘土状になるんだそーです。
これが4層確認できることから、4回の断層ズレが発生したと考えられるそうです。
うむむむ。
 (「大破砕帯」といえは、黒部ダム建設時の関電トンネル工事です。)
 (大町の蔵元さんが使う「黒部の氷筍水」ってのはここから湧いているのですね~!)

世界ジオパークに認定!
先程、NHKニュースで、世界ジオパークに日本の3地域が初めて認定されたとの報道がありました。
「地質版の世界遺産」とされるのが「世界ジオパーク」だそーです。
今回、日本では以下の3地域が認定されました。
  洞爺湖有珠山(北海道)
  糸魚川新潟県
  島原半島長崎県

そのニュースの中で、写真3枚目と同じ映像が流されました。(笑)
たまたま今日、この記事を書いていて、こういったニュースに出会えるのは大変にウレシイ!!