ハートランドの「のみのみくいくい」

信州の酒を勝手に応援する連合会

映画「曽根崎心中<シネマ歌舞伎>」@東劇。(2026.4.17金)

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そんなワケで、銀座と築地を分ける萬年橋のたもと(築地側)の映画館『東劇』さんに伺います。

 

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長ーいエスカレーターで一気に3階に上がります!

 

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この日は「シネマ歌舞伎」を拝見します。

演目は「曾根崎心中」で、撮影は 2009年4月@歌舞伎座だそうです。

 

ざっくり言うと・・・

徳兵衛は縁談を断り、金銭トラブルになってしまう。

そのトラブルで友人に裏切られ、商人としての面子をつぶされる。

恋仲の遊女・お初も、遊女ゆえに自由に生きることが出来ない。

追い詰められた2人は、せめて来世で一緒になろうと心中を選ぶ・・・

 

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感想です。

題名はよく知っていましたが、実際に観るのは初めてです!

 

上方の世話物といわれるジャンルなので、江戸の歌舞伎に比べてそんなに動きは激しくないです。

何台ものムービーカメラで撮った映像を編集してあるので非常に見やすいです。

実際に歌舞伎座とかで見る時は、2階3階の上の方から小っちゃい役者さんしか見えないのです。

それがドアップで観られるのはありがたい!

 

舞台上には、沢山の役者さんが居ますが・・・

徳兵衛やお初がセリフを言っている時は、その他の皆様は動かずにじっとしています。

背景をストップモーションにする事で、最前列で演じている役者さんが浮き出るような効果を狙っているのでしょうか。

(写真で背景をぼかすみたいな話ですかね。)

 

クライマックスの心中の場面でも、最後までやりません。

徳兵衛は脇差を構えて、さあ刺すぞ・・・ってところで舞台は暗転してオシマイです。

こんなところが、江戸と上方の違いのようだと愚考しております。

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このお話は・・・

実際の心中事件を題材に、近松門左衛門が描いた浄瑠璃の演目です。

そこから歌舞伎として上演されましたが、心中を真似する人たちが増えた?ので、上演禁止になりました!

その後、1953年(昭和28年)になってようやく再開。

演じたのは、二代目中村鴈治郎と中村扇雀(後の四代目坂田藤十郎←今回のお初の人)です。

四代目坂田藤十郎が1400回も演じて、当たり役となったそうです。

上方歌舞伎の名作の1つで、映画「国宝」内でも演じられました。

 

見せ場の天満屋縁側の場面で、お初の・・・

  「この上は徳さまも死なねばならぬ品なるが、死ぬる覚悟がききたい・・・」

それを聞いた縁の下の徳兵衛は、お初の足首に自分の首を当てて同意を示すのです。

 

・・・私、恥ずかしながらこの足首の意味が分からなかったのです・・・

記事を書くのでいろいろ調べたら、徳兵衛はお初の足首を刃物に見立て、そこに喉元を当てる事で

「死ぬる覚悟」を示したと判明!

いろいろ繋がりました!

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今回のシネマ歌舞伎では、遊女である天満屋お初を四代目坂田藤十郎(故人)が、

平野屋徳兵衛を、その息子の四代目中村鴈治郎(←お母さまは扇千景さん)が演じます。

この鴈治郎さんのおかげで、「国宝」の原作者は小説を書きあげました。

もちろん鴈治郎さんも映画「国宝」にも出演したされ、同時に歌舞伎指導も行って大活躍されました。

 

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正直なところ、徳兵衛の若さと優しさが仇になったのかなあと邪推いたします。

つまり大事な大金を、困っている友人に証文を取ったとしても貸してしまったのが全ての元凶?・・・ですかねえ。

優秀な商人らしいですが、そこで冷静に冷徹な判断が出来なかったのが、徳兵衛の若さ(20代前半?)と優しさ?だったと思います。

 

友人が困っているけど、このお金が無いと自分が大変なワケです。

この場合は自分を優先しても何の問題も無いのです。

むしろ他人を助けようとして、自分の安全を省みないのが問題です。

溺れている人を助けるなら、まずは自分の安全を確保してからです。

(そうしないと2人とも溺れるのです!)

 

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平日のお昼過ぎの上映ゆえに、観客はベテランの皆様が多かったです。

それでも若い女子がチラホラいたのは、映画「国宝」の影響でしょうかねえ。