
さいたま新都心駅に到着。
親方は、
「さっき言ったように、買い物に行きます!」
・・・そんなことを言われた記憶が無い・・・


(映画「俺ではない炎上」のポスターがズラリ!)

・・・と言うワケで、私は先に映画館に向かいます。

事前にメールで送られてきた、QRコードを読み込ませて発券。
コレ、楽だわねえ!
(予約番号と、ケータイ番号を入力するところもありますがエラく面倒です。)
親方と合流して チケットを渡します。

この日は、映画「ベートーヴェン捏造」を観ます。
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感想です。
ネタバレがありますので、映画を観てない方はここでページを閉じてください!
この先読んでネタバレしても、私は責任取りません。

ざっくり言うと・・・
「ウチらの知っているベートーヴェンの人物像やエピソードはほぼ捏造! 但しそれは敬愛ゆえか!?」

原作は、かげはら史帆さん著のノンフィクション、「ベートーヴェン捏造 −名プロデューサーは嘘をつく−」です。
脚本は、お笑いのバカリズムさんだそーで、全部の役を全て日本人で演じるという暴挙?(笑)
(コレ、海外展開するんでしょ?)
そして、ベートーヴェンを古田新太さんが、そしてその秘書シンドラーを山田裕貴さんが演じます。

晩年のベートーヴェンを支えて面倒を見た秘書のシンドラーは、彼の死後に危惧します。
ベートーヴェンの弟子や知人が、ガンガンと彼の伝記(と言うか暴露本)を出しまくります!
伝記は事実ですが、これではあの天才音楽家の名声が地に落ちてしまう!
ならば自分が「正しいベートーヴェン像」を描こう! 伝えて行こう!
そんなシンドラーが描く「ベートーヴェン像」に、染谷将太さん演じる米人ジャーナリストが疑問を抱き、調査し、対決に向かいます!
さあ、どうなったか?(笑)
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秘書シンドラーの書いたベートーヴェンの伝記は、推しであるベートーヴェンへの敬愛を描いた創作「新ベートーヴェン物語」であると考えると「有り」!(笑)
(壮大なる同人誌かよ!)
例えば・・・
若い子をアーティストとして育てると決め、
一生懸命考えた架空の設定を与えたら、
いつの間にか世界的なアイドルになっちゃった・・・って感じ?
プロデューサーとしてそれは「悪」か?
多分、それは「悪」ではないです。
本人が了承しているし、多分皆が HAPPY になるから。
(売れることが、HAPPY かどうかは、また話が別かなあ?)

ベートーヴェンについて・・・
まあ、事実かどうかで考えると「クロ」!
どう考えても有罪でしょうねえ。(笑)
「ある事ない事」ではなく、「ない事ない事」を書いちゃダメ!(笑)
歴史的な証拠品に都合のいい書き込みとか、言語道断!(笑)
そもそもご本人に了解とってないじゃないですか!(笑)
問題は、被害者がいるのかって事かなあ?
だけど、割と最近までこの「新ベートーヴェン物語」が信じられていたのは・・・
「皆が信じたいベートーヴェン」を創作出来たからでしょうか。
それがスゲーです!

古田新太さんのベートーヴェンは最初違和感でしたが、最後はそれっぽく見えてきてしまいました!(笑)
山田裕貴さんのシンドラーは、最後は狂信者(但し自覚ありで超冷静)っぽくてよかったです!
(2人が向かいあうシーン、古田さんのカシラがデケェー! 舞台の役者としてはサイコーございます!)

絶対にお笑い映画と思いましたが、至極真面目な作品でした!
ゴメンナサイ!
(逃げ切ったシンドラーに、軽く感動さえしちゃいました!笑)
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映倫区分は、もちろん「G」!
誰が観ても、問題の無い映画です。
結末について、ご家族やカレカノで話し合ってみてください!(笑)
(ただ、都市のロングショットや建物?のCG? VFX?がイマイチ!?)
(ここは「リキを入れないぜっ」て感じがよく分かります?)
まあ、オススメです!